くにうみの先見

日本の国土の90%が住みやすいところになる

ここまで主に自動車の将来のメリットについて述べてきたが、これはけして、鉄道が非常に優れた輸送手段であることを否定するものではない。
好きなときに好きな場所へ移動できるのは自動車の長所だが、一方、決められた場所から決められた場所への大量移動においては、エネルギー効率、安全性から電車に勝るものはないと思う。
大都市では、今後も鉄道が交通の中心であるべきだし、中小都市でもLRT(light rail transit:次世代型路面電車システム)などの導入をもっと進めるべきだ。
しかし日本の国土の90%以上は都市ではない、つまり人が少なく実は電車がビジネスとして成立しない地域なのである。この問題をすくっていかないことには、日本の社会に本当に経済成長はないだろう。
そしてこの90%の地域こそ、これから本当に成長すべき地域ではないか。そこはまさに、冒頭に述べた自然エネルギーの生産地であり、また食糧・水を作れる場所である。
エネルギー・食糧・水という人間の3つの生存条件を満たせる場所、そこに人が住めるようにすることが重要だ。これは、私たちが一般社団法人 太陽経済の会で目指している「太陽経済」そのものでもある。

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